〝すべてがうまい具合に流れるようにうまくいく〟
もし、そんな魔法があったら使いたいだろうか?
YESと答えた人に朗報です。
結論から言うと、そんな素敵な魔法は実際にある。しかも、それはいつでも誰でも使うことができる。
奇跡を起こす術としてよくある話が、ありがとうを何万回言うとか、何でもいいから感謝できることを見つけるとか。当然それも素晴らしい方法だとは思う。ただ、これには同時にトラップもある。というのも、何か外にある対象に向けて感謝をするということは、その時点である程度の、というよりむしろ、結構な「能力」と「努力」が必要になってしまうのだ。
”意識を自分の外に向け、曇りななき眼で世界を見渡し、細心の注意と敬意を払いながら、生きとし生けるもの、森羅万象への感謝と慈愛の念を注ぐこと。”
究極的な最終形かも知れないが、ここで必要とされる努力とは、つまるところそういうことだ。それはもはや、魔法ではなく修行である。悟りである。アセンテッドマスターを目指す人にはいいかもしれないが、そうではない人にはなかなかにハードルが高い。
そこで、志は低く望みは高く、文字通り魔法のような魔法を求めているロマンテックで夢見がちなあなたにとっておきのオススメの方法がある。
それは、
「自分にありがとうと言う」
ただ、それだけ。
シンプル極まりないけど、本当の話。
できれば、朝起きてすぐに、胸に手を当て声に出して言う。それから1日を始める。
自分の内にいる、神さま、魂、ハイヤーセルフ、呼び方は何でもいい。自分を生かしている生命エネルギーそのものへ伝える感じで。自分の名前を呼び、自分自身の真ん中に向けて、「ありがとう」と伝える。
一度だけでもいいし、何度か繰り返してもいい。伝われば必ずわかる。とにかく自分の波動、感覚が変わるから。それが魔法のスイッチ。スイッチがオンになれば、後はおだやかな潮の流れに乗るように、ものごとがスムーズに動き出す。これをわたしは「ありがとうカレント」と呼んでいる。
朝起きてすぐ、あるいは、いつでもどこでも気がついたら心の中で唱えるだけでもいい。何かしらの滞りを感じた時はすぐにこの「ありがとうポイント」に戻ってくる。
人というのは不思議なもので、「疑いようもなく当たり前に存在するもの」については、つい感謝の気持ちを忘れがちである。水や空気や太陽然り。
自分自身という存在についてすら、まるで波平さんのメガネのように、「お父さんの頭に乗ってますよ」になってしまうことも、ままある。でも実は、当たり前にあるものほど、己の生活や生命に直結している大事なものだったりするのだ。
前回のポストでも書いたように、往々にして人というのは、本来奇跡のご神体であるはずの自分の体に対してすら、感謝どころか傍若無人で無礼千万な扱いをしてしまうような、ナチュラルボーン〝愚か者〟である。
自分は自分をつくってはいない。自分と認識している命も体も存在もすべて、自分以外のあらゆる存在によってつくられ、成り立っている。自分という存在はいわば、与えられた「ギフト」。そのことを忘れた時に流れが滞るのだと思う。
そう。我々は紛れもない愚か者である。まずはそこを認めよう。潔く受け入れよう。このことを思い出し、受け入れることから魔法は始まる。
そしてさらにすごいことには、自分に対する「ありがとうスイッチ」がオンになればなるほど、その流れはどんどん加速して、自分以外のありとあらゆるものを巻き込んで、いやがおうにも誰かに何かに感謝したくなってしまうのだ。文字通り、魔法にかかってしまうかのように。
不思議だね。でも、魔法ってそういうもの。
ここまで読んで、「え?わたしって愚か者なの?世界のギフトなの?」と思ったあなたはとても正しい。なぜなら、私たちは皆「愚かで愛すべき存在」なのだから。
とりあえず、使える魔法は使ってみよう。
そして、堂々と胸を張って、愛し愛されよう。
わたし達は皆、生まれながらにその価値があるのだから。
〝〇〇〇(自分の名前)、ありがとーう!〟
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